これからのごはんのこと

 いな暮らしのテーマのひとつとして、 分かち合う暮らしがあります。
旬の野菜は一気に成長して、食べきれないの程に採れたり、 味噌や梅干しなどの保存食つくりは、一人でやろうとすると、なかなか手間暇がかかります。
それを、必要な人同士で分け合ったり、 一緒に作ったら、余すとこなく使えたり、 時間が節約できたり、億劫だったことが楽しくなったり、いいことがたくさんあります。

そんなことを実践していきたいと思いながらも、 なかなか実現できなかった点もあったのでした。
この非常事態宣言中の日々で、いろいろな場所に出向くことができずにいましたが、不便に感じるよりも、 地元で身近で在るもので工夫する思考に変換できたように思います。

野菜を干す
漬物を漬ける
ジャムを煮る
佃煮を作る

など食物の全て、葉も皮も種も身も、使って作る、食べる循環が気持ちよくできるようになってきました。
作物を作ってくださる農家さんや、手を動かし作る人があってこそできることで、 感謝の念が自然と湧いてきます。

その中で、私のつくるごはんも変化していきました。
すごく自由になってきたのです。

今までは、カフェのごはんは、こうあったらいいと自分の理想を掲げて、少しでも近づけるようやってきました。
実は不器用なのに、盛りつけに凝ってしまい、こまごまとやるほどに疲弊してしまう自分がいました。
コツコツやるうち、理想には限りなく近づけたので、これで自分なりのゴールとして、 これからは、見栄を張らずに、 より私らしいごはんにしていきます。
美味しいからいっぱい食べてねっていうごはんを、 気分は給食や食堂のおばちゃんの気分で作って行きます。

ごはんと汁もの、ごはんのお供は、カウンターに並べるので、好きに盛ってもらいます。
メインのおかずと4品ほどの副菜、付け合わせのサラダはこちらでお皿に盛ります。

状況が落ち着くまでは、みなさんにも消毒やマスク着用のご協力をいただきながら、私たちも衛生面により配慮をしていきます。

旬の野菜が盛りきらないほど届いた時には、 サラダバーにする日もあるかもしれません。きれいにみなさんに食べてもらえたら、 そんなにうれしいことはないのです。
その時に一緒に出す、自家製のドレッシングや ごはんのお供の佃煮やピクルス、お漬物を お裾分けとして、販売することも考えているので、 楽しみにしていてくださいね。

状況が落ち着いたら、梅仕事や味噌仕込みなど、保存食つくりもやっていきましょう。

私も皆さんと、この場で一緒に過ごせることを、 とても心待ちにしています。

最後に大変な時期に、お弁当を予約してくださった、たくさんの方に感謝いたします。
予約が受けられず、お断りしてしまった方、心苦しく申し訳ありませんでした。

これからも、いろいろな立場や状況の方も一緒に囲めるごはんを作っていきます。 より自由におおらかに。あたらしいやり方もつねに考えながら、この場でお待ちしています。

いな暮らし  鈴木ともみ

<今後の営業について>
6月3日(水)〜再開を予定していますが、引き続き不定期の開店となります。
(毎週金曜は八王子のFIOさんの無農薬栽培の野菜販売日なので開けます)

毎朝、料理を提供する側であるわたしたちの体調をチェックし、万全の状態で準備できる日に、当日の朝、メニューとともに開店のお知らせをします。
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ごはんは当日の朝8:30〜お電話にて予約制となります。(080-5644-0508まで)
11:30〜14:30の間に、店内でお食事、またはお弁当のテイクアウトができます。

ランチタイム前後の時間帯(9:00〜11:30/14:30〜16:30) は縁側や庭先でのお買いもの、ドリンクやスイーツのテイクアウトが基本となります。

まずは様子を見ながら、このような形で営業してみます。
やりながら模索していく形となりますが、よろしくお願いいたします。


- 更新日:2020年06月1日(月)

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