ゆっくりと考えたその先に

日差しの高さや夕暮れの早さで、季節の変化を感じ、 冷えた空気の日にはストーブや膝掛けも使い始めました。

季節は急には変わらぬように、 日々お店を開けることと、毎日の暮らしを積み上げる時間の中で、 考えたり、話したりしながら、自分自身の思いも少しずつ変化しています。

手しごとをして過ごす時間を 『手のじかん』と名づけ、10月からスタートするつもりでいました。

カフェとして開いていることで、必要とされる方が来てくださり、できる限りこたえたい気持ちもあり、始めることがなかなか出来ずにいました。

スタートするという言葉も大げさに感じられるようにもなり、 やりたい気持ちとやれない気持ちのジレンマもありました。

機が熟す時が来るのを待ちながら、 目の前のことをこなしていた秋でした。

10月に展示販売をした工房kibiさん。
作り手の玲子さんは、自分のペースを大切にして、自然体で出来る活動から始められていて、初の展示がいな暮らしとなったのは、私たちもうれしいことでした。

その時の玲子さんの姿を見ていて、ゆったりと出来るときにやって行こうと思えるきっかけにもなりました。

玲子さんにお願いして、 木のものをお手入れをしながら皆さんと過ごすことを、 最初の『手のじかん』とすることにしようと思いました。

そう決めると、とてもスムーズに自然な流れでことが運びました。

カトラリーやお皿、お盆やまな板など、 木のものは手触りがあたたかく、気持ちがいいので、いな暮らしでもたくさん使っています。

オイルで拭いたり、黒ずんだ箇所を削ったり、手入れをしたくても、なかな時間を取れずにいました。

11/11(水)は玲子さんが、ヤスリやオイルなど道具を持って来てくださるので、出入り自由で、ワンオーダーはしていただいて、手を動かしながらやってみましょう。

延期となりました! 11/11(水) 木のものお手入れ会

お直しが必要なものなどがあったら、どうぞ相談してみてくださいね。
展示の際にも、子ども椅子の修理や左手用のヘラの依頼などが舞い込んでいて、 それっていいなぁって思ったのでした。

工房kibiの玲子さんは、同じ稲城に暮らし子育て中の方。
飛騨高山で家具職人をされていました。
そんな方が近くにいて、何か困ったことがあったら相談できるって、心強いですよね。

私も水曜日には皆さんと一緒に、磨いたり削ったりしようと思っています。

11月11日(水) 10時〜13時頃まで、工房kibiの玲子さんが在店してくれます。
その後も作業は続けていただいて大丈夫です。
エプロン持参でお越しください。

2週間後の11/25(水)には、チクチク針を動かして、繕いものの時間にするつもりです。 詳しくはまたお知らせしますね。

ゆっくりと考え、秋を過ごした結果始まる水曜日の『手の時間』。

通常の営業もしながら、水曜日は店長の萌がごはんを担当する日も増えそうです。

店内の一角で店長が開店した『羅針盤ブックス』の本も充実してきましたし、 フジカワアトリエさんのポストカードも新しく仲間入り、販売スタートしました。

ナルトコーヒーさんのドリップパックも種類が豊富に並んでいます。

温かい飲み物を傍らに、読書や手紙を書いたりも。

季節は移ろって、冬には冬のゆったりとした時間を過ごしに、どうぞいらしてくださいね。

店主 鈴木ともみ

- 更新日:2020年11月8日(日)