休み中に思うこと②

朝晩の空気が幾分かひんやりし夜には秋の虫の声も聞こえるようになりました。
皆さん、この夏はどんなふうにお過ごしでしたか?

8月の1カ月をお休みいただくことにして、自分たちの体や心やこの場を整えることに使ってきた時間も、残り1週間を切ってしまいました。

コロナの自粛期間を経て、時間の流れ方が変わり、何を大切にしていきたいかが、ますます明確になってきました。


決まった曜日の営業日を不定休にさせていただき、
その日の私たちの体調をまず優先して無理なく続けられるやり方に移行していった7月までの営業でした。

8月の休みの間には、この場で今後やりたいことを試してみようと、
子どもたちや仲間、賛同してくれた方々と、
小さく実験的に温めていたいくつかの試みをやってみることができました。


私個人としては、会いたい人に会いに行こうと、
普段はなかなか行けない場所や会えない人に、自分から出向いて行き、
たくさんの話をし、おいしいものをご一緒したり、笑って考えて気づいて、
少し泣いたり、それはそれは豊かな時間を過ごすことができました。

厳しく暑い夏でしたが、とても元気に過ごすことができたのは、
人によって心が満たされることの影響が大きかったように思います。


そんな時間を経た今、休みの前よりもずっと自分らしくいられていること、
こうしないといけないという枠も更に外れていき、
気持ち的には身軽になって(何をそんなに背負っていたのでしょうか笑)、
あらためてこの場で出来ることを楽しんでやっていきたい気持ちになっています。

更にやりたいことが増えてしまったのも、この夏の効果ですが、
いいふうに捉えた方が良さそうです。 時間に追われなければですが。

そう、『時間に追われる』
そのことが減るだけで、気持ちも体力も消耗しないんだなぁと、それはすごく実感できました。
なので、残りの時間でそれができる場づくりを更に考えてみます。
いくつかアイデアはあるのですが、 実際にそれを実現しつつ、自分たちも健全な生活の営みが続けられるよう、出来ることから少しずつになるとは思いますが。

一緒に店を営む娘の萌は、休み中にせっせとお菓子を焼きに来たり、何やら準備に出向いたりしてましたから、なにかが始まりそうです。

いつもあたたかく見守ってくださったり、手を差し伸べてくださる皆さんの存在も休み中にもたくさん感じていました。
感謝の気持ちとともに、皆さんの存在があってこそ、
わたしたちもこの先の新しい時間を切り開いていける力になることも、
より強く感じています。

9月から再開の予定ですが、始まりの日をまだ決めかねています。
はっきりしましたらまたお知らせいたします。

たくさんの時間は、思っていた以上の大きな恵みをもたらせてくれました。

多摩川にほど近い一軒屋で始まったこの場は、
この夏でまる6年経ったことになります。
場の大きな力に支えてもらいながら、新たな一歩を踏み出す気持ちで、
また皆さんにお会いできる日を心待ちにしています。

読んでくださり、ありがとうございます。

(トップ写真はamco culture & journeyの瀬上さんに撮っていただきました。)

店主 鈴木ともみ

- 更新日:2020年08月26日(水)