2019年、ありがとうございました

今年も一年ありがとうございました。
たくさんの方に応援していただき、支えていただいたおかげで今年も無事に年内最後の営業を終えることができました。
年明け2020年は1月7日〜営業します。来年もどうぞよろしくお願いします。

駅から少し離れた住宅街の中にぽつんと佇むお店に、お近くにお住いの方から、時には遠方からもわざわざ足を運んでくださった方もいらっしゃいました。

変わらずここにある場所としてお店を開け続けながらも、不定期に開催する企画展で店内の雰囲気を変えたり、カフェとしての利用だけでなく、ちょっとした買い物ができる場所としても楽しんでいってもらえたらと、お店に並ぶものを新たに仕入れたりもしていました。

6月に開催した俊子さんの手織り布と服の企画展「わたしが着る服ー服とわたしを考える」

今年は色々と変化があった年でもありました。
たくさんの方にご協力いただきながら初めて挑戦したクラウドファンディングから新たに工房が生まれ、焼き菓子やジャムを形にすることができました。
盛岡の天然素材の服や雑貨のお店「カシフレンドリー」さん、札幌にあるほうきのアトリエと本の店「がたんごとん」さんなど、繋がりあるお店が仕入れてくださり、自分たちの手を離れてお菓子やジャムが旅に出て行く喜びを新鮮に感じていました。感謝の気持ちでいっぱいでした。

和の素材を中心に作る「わのおかし」と季節の果物で仕込むジャム

オーブンを稼働させることができるようになったので、季節ごとに様々なタルトを作るのが定番となり、年末にはクリスマスケーキとしてテイクアウトしてくださった方もいらっしゃいました。(来年は早めにご予約受付開始できたら!)

柿生のVege&Fork Marketに初出店、久しぶりのモノ・コト市出店ではたくさんかき氷を削り、はけのおいしい朝市 には春と秋の2回おじゃまさせていただき、10月の大型台風通過直後のてのわ夜市でほっとさせていただくなど、あちこちへ出店できたこともありがたいことでした。

Vege&Fork Marketにて

スタッフ発案により、高尾の蕎麦屋「杜々」の店主ともさんとの対談企画や、お客さんがつないでくださったご縁により、シンガーのNUUさんのライブも開催することができました。

いな暮らし× 杜々トークライブ『ダブルともさんと豊かに働く作戦会議』
NUUさんライブ「暮らしのごはん暮らしのうた 」

今年はライブが2回。今夏もミナクマリさん&清水ひろたかさんが迫力の音の海へと誘ってくれました。いな暮らしがたちまち異空間に!

6月頃からは、以前からつながりのあった八王子の農業会社FIOの無農薬野菜の店頭販売がスタートし、定着してきました。
週に一度、直接畑に受け取りに伺うことで、畑の様子や食べた感想、お店でのお客さんの反応など、お互いに情報交換することで、毎週金・土曜の販売日に来てくれる方々に、畑のことやレシピも含めてお伝えできました。
畑からお店を通してお客さんに届けることについて考えを巡らせることができたのもよかったです。

野菜だけでなく、純粋はちみつ”green honey”も生産しているFIOとともに、はちみつの魅力を伝える「はちみつ市 vol.2」も開催しました。

10月末には初めて料理教室を開催しました。
amco culture&journey さんにお声がけいただき「ワンプレートに盛りつけるベジご飯」のランチ会という形での開催でした。
どきどきしながら準備をしていたのですが、amcoの瀬上さんがしっかりサポートしてくださったおかげで楽しい時間となりました。

インドの手仕事ブランド「ツォモリリ」の展示販売、「つきひほし」によるベトナム山岳民族の手仕事展。和歌山に暮らす俊子さんの手織り布と服の企画展「わたしが着る服ー服とわたしを考える」など、手から生まれるうつくしいものに触れること、纏うことの豊かさと、消えゆく手仕事をつないでいくことについて、思いをはせる時間も多かった一年でした。

「わたしが着る服ー服とわたしを考える」より

年末には、埼玉県加須市の「ひゃくねん田んぼ 谷川農園とおまめ耕房」ファミリーの出張販売が盛り上がり、その後も引き続き無農薬栽培のお米で作ったお煎餅やぽんせん、米粉のホットケーキミックスや雑穀米を店頭で販売しています。(ぽんせんは大人気であっというまに売り切れてしまいましたが)

おまめ耕房のゆかりちゃんとの会話もたのしい!

ほしいものにまっすぐ手が届く買い物も便利だなぁとは思うのですが、そのものを作っている人からの話を聞くことが間に入る買い物は、気持ちがホクホクするというか、やっぱりいいなぁと思うのです。
カフェとして利用する目的で来たのに、農家さんがいた!思いがけずお米やお豆が買えた!なんて偶然の出会いもなんだか楽しい。
ここではそんな風景や出会いを少しずつ生み出していきたい気持ちでいます。

ここまで書いてきて、なんていろんなことをしてきたのだろう・・・と自分たちごとながらびっくり。まだ書ききれていないこともあるのです。
一年は本当に濃密!合間に味噌を仕込んだり、梅干しを漬けたり、草木染めなどもしていたのでした。

今年初めに仕込んだ味噌、とってもおいしくできました。
まるちゃんと梅干し作り
こどもたちも一緒に草木染め

12月に開催したre:koto企画展「普段使い」を贈る、クリスマスシーズンにぴったりでした。いつかご一緒したかったre:kotoのお二人に加え、コトリ工房さんの鍋つかみや、「Book lovers month」企画に出店してくれた様々な本屋さんが加わり、あたたかで静かな空間が心地よかったです。

春先に、盛岡〜遠野へ旅に出かけたことも大きかったなぁと感じています。
ひとつところにいるから見えること、遠くへ旅して気づくこと、両方大切です。
盛岡のカシフレンドリーさんの紹介で、遠野で出会った風土農園さんのりんごを、スイーツにたくさん使わせていただいた冬でもありました。

2019年は、いな暮らしに関わってくださった大切な方との別れもありました。
愛をもってわたしたちに関わってくれたasamiさん、watoさん。ふたりの存在は今も思い出すたびに近くに感じられ、教えてもらったこと、いただいたギフトは大きく、お守りのようにあたたかです。


お店を構えて7年目となる2020年。気持ち新たに、変化を恐れず、わたしたちにできることをこつこつ積み重ねていきます。

いつも支えてくださるみなさんに感謝の気持ちを込めて。

- 更新日:2019年12月31日(火)

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